ベンツ「Gクラス」と「ゲレンデ」は違う？名前にまつわる歴史をご紹介！
目次
メルセデス・ベンツGクラスは、ゲレンデヴァーゲンとして1979年に発売されたSUVモデルです。1994年にはGクラスという呼称へ変更されましたが、1979年の発売以来、フルモデルチェンジは一度も行っておらず、マイナーチェンジを繰り返すことで快適性や動力性能を高めながらも伝統的なデザインを残し、「Gクラス」や「ゲレンデ」と呼ばれながら多くの方々に親しまれています。本記事ではその「Gクラス」「ゲレンデ」について、歴史を辿りながら説明していきます。
目次
・「ゲレンデヴァーゲン」の誕生
・年代別に見るメルセデス・ベンツGクラスの歴史
1979年: メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲンの誕生「460型」
1991年: 走行性と快適性を向上させた「463型」
2018年: フルモデルチェンジ並みに大幅な改良をした「463型」
・まとめ
★「ゲレンデヴァーゲン」の誕生
オーストリアの自動車製造会社であるシュタイア・プフ社（現 マグナ・シュタイア社）とダイムラー・ベンツ（現 メルセデス・ベンツ）が共同でNATOの軍用車両として開発製造したのが「ゲレンデヴァーゲン」。メルセデス・ベンツもこのゲレンデヴァーゲンを市販車として供給。これが「メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲン」の始まりです。
「ゲレンデヴァーゲン」はドイツ語で「クロスカントリービークル」や「オフロードビークル」を意味します。
★年代別に見るメルセデス・ベンツGクラスの歴史
◆1979年: メルセデス・ベンツゲレンデヴァーゲンの誕生「460型」
メルセデス・ベンツGクラスは「460型」から始まります。
460型は1979年に登場し、箱型の外観が特徴で、パートタイム４WDです。1981年にはバンパーの大型化、フォグランプ装着、新設計ホイールの採用などが行われ、乗用車市場での需要が徐々に拡大をしていきます。特にその頑丈さや信頼性から、アウトドアアクティビティに関心を持つ人々から高い支持を受けました。
◆1991年: 走行性と快適性を向上させた「463型」
463型と460型との大きな違いは、フルタイム4WDになったことです。
また、ABSの装着、電子制御デフロック（フロント/センター/リア）、外装ではラジエターグリル、フェンダー、サイドステップ等の大幅な変更、内装はウッドパネルの多用やスイッチ類の見直しをしたことで高級感且つ操作性に優れた改良が行われました。しかしデザインに関しては、角ばったボディラインや丸いヘッドライトなど、アイデンティティを保ちながらも、より洗練されたデザインへ進化しました。
このような改良を経て、463型は乗用車としてのポジションが更に高まっていきます。
高い品質と堅牢さ、優れたオフロード性能から、アウトドア愛好家や高級SUV市場で高い評価を受けていくことになります。
◆2018年： フルモデルチェンジ並みに大幅な改良をした「463型」
外観、内装、テクノロジー、パフォーマンス、あらゆる側面において大幅なアップデートが行われました。外観は従来の角ばったデザインや特徴的なボディラインを継承しつつ、より洗練されたものになっています。
また、ボディパネルの多くがアルミニウム製に変更され、軽量化と強度の向上が図られています。その他にも、ラジエターグリル、ヘッドライト、リアコンビネーションランプのLED化など、新たなデザインが追加されています。インテリアはより豪華でモダンなデザインになり、車体の全長と全幅の拡大によって、車内空間も拡張されました。また、高品質な素材や最新のテクノロジーが取り入れられ、デジタルディスプレイ、最新のエンターテイメントシステム、高度なドライバーアシスト機能などが追加されました。例えば、360°カメラシステムは車庫入れに重宝する機能ですが、オフロードでは車両前後の死角部分の路面状況を把握するのに必要な機能です。
尚、Gクラスは水深70cmまで走行が可能です。車体フレーム先端部に装着されたセンサーが水を感知すると電動ファンが自動停止。気密性の高いドアが水の侵入を防ぎます。
パフォーマンスの向上も図られ、トランスミッションは７速から9速ATへ変更し、エンジン性能や走行性能の向上が図られ、従来モデルよりもパワフルになりました。
快適性と走行安定性の向上も図られています。サスペンションや走行安定性の改善により、よりスムーズで快適な乗り心地が実現されました。また、新しい運転支援システムや安全装備の追加により、安全性や利便性も向上しました。「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備されたことも大幅な改良点となります。
現行モデルのメルセデス・ベンツGクラスの内装や装備の詳細については、「メルセデス・ベンツGクラス（ゲレンデヴァーゲン）の内装を写真付きでご紹介！」をご覧ください。
★まとめ
メルセデス・ベンツGクラスは、軍用車両として開発された「ゲレンデヴァーゲン」から幾度となく改良を重ね、今に至ります。一目でGクラスであることが分かるアイコニックな外観や最先端のテクノロジーは、他のSUVとは異なる唯一無二の存在感を放ち、長年にわたり愛され続けています。
メルセデス・ベンツGクラスのご試乗やご見学、ご購入はメルセデス・ベンツ正規販売店にお問い合わせください。
メルセデス・ベンツ正規販売店のシュテルン世田谷では新車・認定中古車を多数取り揃えており、専門のスキルを持ったスタッフが、お客様に満足していただけるよう真摯に対応いたします。お気軽にご相談ください。
